消費者金融は成長産業だった

キャッシング ローンの業者と言えば、真っ先に消費者金融を思い浮かべる方が大半だと思います。

誕生は高度成長期で、紆余曲折はありましたが、成長していき、1990年代はそれこそ急成長しいき、このころから株式を公開し、上場していく企業も出てきました。

「消費者金融白書」によると、2004年度で消費者金融は11兆円規模の市場(GDPの約2%)になり、 20世紀末の市場規模が3兆円規模であったことから、数年間で4倍弱もの急成長でした。

要因は当時の社会的背景もありますが、次に上げる2点が大きいと個人的には思います。

無人契約機の導入
90年代初めあたりにアコムが無人契約機を導入し、これが大ヒット。対面での審査を躊躇する見込み客を、無人契約機と謳って借金に対するある種の劣等感を取り除くことにも成功しました。

イメージ戦略
実は、消費者金融は70~80年代あたりで、そのビジネス展開の面で社会的非難を浴びて低迷していた時期がありました。
そういうこともあって、社会にイメージ回復を狙った広告は発信していったのです。つい数年前まで、動物やグラビアアイドルをイメージキャラクターとして起用し、その戦略は見事に成功し、新規の見込み客を数多く獲得していきました。

まさに、マーケティングの勝利といったところですが、この消費者により身近に感じてもらえるように尽力した結果が、急成長の要因の大きな柱だったと思います。

消費者金融のビジネスモデル

一般的に、お金を扱う業種を大雑把に「金融業」と言いますが、消費者金融もその一つになります。

消費者金融を定義付けると、「消費者に金銭の貸し付けを専業とする貸金業者」となります。まあ、いわゆる「専業系貸金業者」ってことになりますね。

お金を貸すということは、それ相応の資金が必要であることは容易に想像できると思いますが、その資金、消費者金融はどの様にして調達しているかご存じですか?

消費者金融は、銀行のように自前で資金を集めることはできません。

これは、銀行から低金利で調達しているのです。

消費者金融は利息が高いと言われてきましたが、このようにある程度利息を上げざるを得ない理由の一つになりました。

そして、銀行より受けた融資の利息より高い利率で消費者に融資し、その利ザヤが消費者金融の利益となります。

正直言えば、これまではこの利ザヤの幅が大きかったのでかなりの利益を上げていました。

これも消費者金融が急成長できた要因のひとつでもありますし、消費者金融のビジネスモデルでもありました。

法改正後の消費者金融は?

しかし、法律が改正され、これまでのビジネスモデルでは商売がしにくくなってきています。

事実、体力がない中小以下の消費者金融は廃業に追い込まれたり、買収・合併がなされたりしています。

バブル期のようにイケイケだった消費者金融業界は、今は崩壊後のように堅実路線にシフトし生き残りに躍起です。

ですから、各消費者金融もいかに優良な新規の見込み客をライバル社より早く獲得し、長い間留めていくかに注力していると聞きます。

また、審査基準等は法規制もあって各社画一的に厳格化していますが、その反面、企業によっては、独自色を出しているところもあります。

2008年4月11日のフジサンケイ ビジネスアイの記事ですがこんなものがありました。

消費者金融大手の武富士は10日、これまで融資できなかった属性の顧客に対しても、支店長がカウンセリングした上で融資の可否を判断する新商品を11日に発売すると発表した。

融資限度額は10万円で、金利は18%。カウンセリングするため審査に数日を要する場合もある。月に100件程度の融資を見込む。

これまでの商品は、融資希望者の就業年数や住居形態などで貸し倒れリスクを算出する「スコアリングモデル」を活用して、短期間で融資の可否を判断していた。

新商品は、スコアリングモデルでは融資できない新規顧客に対しても、資金使途などを慎重にカウンセリングした上で、支店長が融資を判断する。

武富士は改正貸金業法が本格施行されて以来、与信審査を厳格化している。


要するに、通常のスコアリングモデルの枠外でも、場合によっては支店長裁量でキャッシングできるということですね。

各社、消費者のために独自色をだしていくのはいいことではないでしょうか?

消費者から見れば、戸惑いもある部分もあるかもしれませんが、業界が変わってきているのは事実です。


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